国では歴史的建築物の修復をしているという男性。 なぜかというか、やはりというかこだわりがあるようで、 いろいろな材料・サイズのものを言葉少なに手にとっては悩んでおられます。
*もちろんお友達の通訳出来る方と一緒です。(^^ゞ
どうも、このお客さんは自分のマークとして修復したものに捺したり、
手紙の封緘の蝋に捺したりしたいらしく、この用途両方に使いたいと言うのは、
あまり聞かない使い方だったので、ちょっと考えてしまいました。
彫刻の仕方に少し工夫が必要かなと思ったからです。
お客さんは黒水牛とオランダ水牛の色物(牛角色)の15ミリ丸のものを 手にとって悩んでおられるようで、印材は気に入ったのですが予算より少し高いようでした。
普通は出せない少し短く、色目の悪いオランダ水牛をお見せしました。
コレは以前に、黒い部分が多くオランダ水牛としては色的に品質が劣り、
また芯の部分が大きく印面に影響が出るので店頭に出していなかったものを思い出してお見せしたものです。
今回は、漢字でなく文字が単純なので、芯の部分を避けて彫刻できそうで、多分大丈夫という判断でした。
材料の説明をしたところ納得していただき、
ということになりましたが、彫刻するのが、アルファベット二文字にその下に漢字二文字ということになってしまい、 幸い画数の少ない漢字でしたのでよかったのですが、これを封緘の蝋に使うのかと思うと頭が・・・・・・・。チャントできるものかどうか。
数日後、引き取りに来られて、出来上がった印章を見ながらお客さんとお友達が何かしきりと話しているのですが。 さすがイタリア人で元気が良い話し方で、気に入ったのかいらないのかひやひやししていました。
で両手で握手をして出て行かれました。
その後また数日して、本当に封緘したものと紙に捺したものをもってこられて、しきりにしゃべってこられ、
圧倒されてしまい何がなにやらわからないうちに、また、両手でマンガのようにブンブンと勢いよく握手をして帰っていかれました。
もともと、印章の発祥としては、封泥に使ったらしいのですが、ヨーロッパなどでよく売っている金属に刻印して木の柄が付いた封緘用のものは、 確かに文字の部分の彫りが浅いです。多分詰まったりしないようにとか、封蝋した時の蝋上の文字が欠けないようにとか、 色々な意味がありそのような形態になったのでしょう。日本式の印章の彫り方ですと実際に使ったときにどうなのか、又来店して聞かせて欲しいです。
(C) Copyright 2001-2007 HANGOD All Rights Reserved.